チェコは、社会主義時代に、同じ社会主義のベトナムと交友関係にあったようで、
その頃たくさんのベトナム人が留学や仕事でチェコに滞在していたようです。
そしてビロード革命でチェコが社会主義から脱却した後も、多くのベトナム人は国に帰らずチェコに残って
在留した人たちが、結婚して、子供を生み、今では第三世代のベトナム人が6万5千人程暮らしています。
彼らの仕事はサービス業、それ故、チェコには本当にたくさんのベトナム人経営の商店(コンビにみたいなの)、安い洋品店、アジアレストランがあります。
私はチェコに来るまでベトナムに馴染みはなかったのですが、チェコ生活の今ではすっかり
アジア食材の調達に、ちょっとヘルシーな外食がしたい際にはアジア料理屋(ベトナム料理、中華、変な寿司がある)にお世話になっています。
先日、そんなアジア料理屋でも最高級といわれているお店へ行く機会がありました。
またしても彼のコンシェルジュの招待にくっついて行きました。
ベトナムのお店が集まる巨大マーケットの入り口。
ここは仕事で履く靴を探しに、お昼を食べに何回か来たことあります。
安い商品を売る店、気軽な屋台形式のお店が連なっており、ここに高級レストランがある事は知りませんでした。
SASAZU入り口。
今回はレストランに料理を食べに来たけれど、
ここはお洒落なダンスクラブも付いており有名なDJが来たりとクラブとしても人気のようだ。
まず入るとレセプション、クロークルームがある。
内装。
来てる人皆お金持ちなんだろうなぁ。
他のホテルから来たコンシェルジュと共に席についた。
綺麗に並んだテーブルセット。
食事が始まる前に、葉っぱを渡された。
手にこすりつけてと言われた。
手が、いい香りになった。
お手拭の代わりみたい、おもしろい。
アジア風に、ひとつのお皿に料理がのってて皆でシェアして食べる。
チェコ人とこうやって食べるのは初めてだったかも。
今回、看板メニューを9品頂いた。
根菜のおひたし
サーモンとマグロ巻。
久々のマグロの味に感動。
ココナッツ、コーンクリーム、唐辛子のスープ。
これはまった。これだけ飲みに来たいくらい。
牛ステーキ
生春巻き
天ぷら!
ずっと食べたかった天ぷら、これには大興奮だった。
でも付いてるソースがクリームソース、と変わっている。
大抵海外で西洋風にしている日本食は残念な味になっているが
この天ぷらとクリームソースは意外に合ってて美味しかった。
さすがにお腹いっぱいになってきた、皆箸がとまっている
誰も食べないので一人でいただいた。
ご飯はジャスミンライス、日本米みたいのだったらパーフェクトだったな。
もう何もこないと思っていたら
極めつけは、デザートのセット。
箸が止まっていた皆が嘘のようにパクパク食べ始めた。あっという間に空になった。
このデザートセットは、890Kc(約4500円・・)。
値段を聞き返してしまうくらい高かったが、全て舌とろけるくらい美味しかった。
抹茶のアイス、ティラミスがとくに。
他のメニューの値段は確認し忘れてしまったが
価格帯は300Kc〜700KC(1500円〜3500円)くらいのようだ。
この値段だけあって、今まで行ったチェコのレストランでは間違いなく満足度ダントツ。
色々なアジアが混ざっている上、味の質が高く、楽しい食事だった。
チェコ料理は一皿食べ終わったころには体が重く感じるが、
アジアの料理ってこんなにいっぱい食べても体が重く感じないのが嬉しい。
ライチのカクテル頂いた。
オンドラはお酒も挑戦してた。やっぱり好きじゃないようだ。
食事、お酒と充実しているが
ここで働いているスタッフもすばらしく、
「おもてなし」を久々に感じた日でもあった。
マッサージのオファーまで来た。
オンドラうれしそう。私もやってもらった。
極上の体験。
食事の後は、VIPルームやクラブエリアの見学、キッチンや裏側も見させてもらえた。
何から何まで別世界で面白かった。
毎週土曜日は、子供がキッチンで調理師たちと一緒に料理を作るなんていう企画もしてるみたい。
最後に、思ってた以上の料理とサービスだったと店員に伝えたら
「そうでないといけないと思って日々新しいことを考案しています」という返答だった。
レストラン出るなり、彼の感想。
なんかパラダイスだったね・・
ほんとに。私もパラダイスに酔いしれ、チェコで初めて携帯電話をすられる(おそらくトラム車内で)
という悲惨なことがあったのだが、2日たてば良い方の思い出だけが残りますね。
招待してくれたSaSaZuさんと連れてってくれた彼に感謝。
SaSaZu
https://www.sasazu.com/