世界遺産に登録されているアユタヤへ、1泊旅行に向かいます。
バンコクからアユタヤまでは、ツアー、バス、タクシー色々行き方があるようですが、
一番安上がりだろうと思い電車で行くことにしました。

アユタヤは、バンコクから北に約70Kmのところにあります。
チケットを窓口で購入。たった20バーツ(70円)!
販売してたのは、自由席である3等車のみでした。
ホームに散髪屋さん・・!
時刻表見てこかなかったけど、運良いことに15分待っただけで電車が来た。
日本だと電車の博物館じゃないと見れなそうなくらい、古い運転席。
わくわくの出発!
電車の窓から見るバンコクもおもしろい。
家とかすれすれだし、たまに木の枝とか葉っぱとかが電車にあたる。
だんだん田舎の風景になってきた。
電車はクーラーないけれど、古いわりにスピードが出ていて
窓からの風が気持ちよかった。
バケツにペットボトルを入れて売り歩いている人。
スナック類も。
一通り客に声をかけたら、とりあえず吊っておくみたい。
2時間後、アユタヤ駅に到着
駅の前には、トゥクトゥク(タクシー)がいっぱい止まっていて、降りてきた観光客に声をかけていた。
気温がすごい高い日で、ホテルまで6Kmあったので、トゥクトゥクに乗って行こうと決めた。
値段交渉すると、割りに合わないのか、去っていくドライバーがいる中
一人のドライバーが60バーツで行ってくれるというので、それに乗ることにした。
目的地のホテル、リバーサイドハウスはここだよと、地図を見せながら説明。
(今思うと、なんか適当に聞いてた感じ)
初トゥクトゥク! 窓とかなくて吹き抜けているので乗り心地がいい。
私は念のため、GPSをつけていた。
何かこの車、全然違う方向走ってない?と気づいたとき、
「ついたよ」と車を駐車場にとめた。
案の定、目的のリバーサイドハウスとは全然ちがうところだった。
私「ここ、目的地とちがいますよ?」
ドライバー「え?ここでしょ?」
まずここホテルとかないし・・。
私「さっきこの地図見せながらここまで行くって確認しましたよね?」
ドライバー「リバーサイドハウスね〜?そこまで行くならプラス150バーツ払ってくれないと。
あと今駅から来たここまでの60バーツもちゃんと払ってね。」
オンドラ「乗るときにちゃんと確認して、OKと言ってたのに、間違えてここ来たのは君でしょ?」
と抗議を続けてたら、めんどくさくなったのかトゥクトゥクと一緒に去って行った。
駐車場にポツンと残された私達。
ホテルまでの距離が7Kmと、駅からさらに遠くなってしまった。
けどやっぱりもう歩くことにした。
私はさっきのドライバーとのやり取りで、嫌〜な気分が残っていた。
けれど、オンドラはもう気分切り替えてて、
「歩く途中、この観光ポイント見ちゃおうよ!」と次の予定を立てていた。
彼のこういうところ好きだ。
そして歩いている途中、小道に偶然見つけたスムージーショップ「フレッシュアップ」
選んだ果物を氷と一緒にミキサーにかけてくれる。
美味しいし、火照った体内をひや〜と冷ましてくれる。一気にフレッシュアップできた。
アユタヤは、バンコクよりも緑が多くて田舎の雰囲気がある。
暑すぎて、扇風機片手に運転。
いいリユース方法。
この野菜畑に、鶴ほどのでかい鳥が10匹くらい隠れてて、いっせいに飛び立ってびっくりした。
バンコクでもそうだったけど、タイはバイクの3、4人乗りは当たり前。
小さな子供もバランスよく乗っている。
ワット・マハータートに着いた。
ワット・マハータートは、15世紀末に建てられた王族の守護寺院。
1767年のミャンマーとの戦争の時に、ビルマ軍によって崩壊されたようです。
かっこいい・・
中はすごい広い。
登ることができるけど、どこをどう行っていいか迷ってしまう。
ビルマ軍によって頭部と腕を失った仏像。
切り落とされた仏の頭。木の成長とともに、絡まるようにして存在していました。
悲しい、でも神秘的な光景でした。
すさまじく崩壊をした寺院を背景に、やさしい表情をしている仏像。
とても見ごたえのある遺跡でした。
次に寄ったのは、
エレファントキャンプ
像たちが激しく鼻をふってお出迎え。
像乗りができるようです。
日本人に人気なのか、日本語での案内もあった。
けれどネットで体験した人の感想読んでると、高いチップ請求などで像乗りともめることが多いよう。。
像と一緒に写真撮ったりさわったりできるコーナー
川を越えて、住宅街を通っていく
やっとリバーサイドハウスに到着。
アユタヤ リバーサイド ハウス

リセプションにいたオーナーがすごい自由人だった
俺はいつでも自由に生きるぜ!って感じのおじさんで
客が来ようが自分のペースをみださない。
絶対タバコを離さないので、おつりの紙幣が危うく燃えそうだった。
よくギターの練習をしていて部屋に聴こえてきた。(上手い!)
オーナーさんに、その道を貫いてほしい。
なんてったってセンスがいいのです。
趣きある古風なタイの建物。
中も古い家具とコレクションでこだわっている。
部屋はこんな感じ。1泊400バーツ(1350円)と安かった。
吊ってあるネットがいい感じ。
天井は吹き抜けてるので隣の部屋とか声は丸聞こえで、
睡眠中の音に敏感な彼にはかわいそうだった。
シャワーも吹き抜け。太陽の光が入ってきて、自然の中で浴びてる感じで気持ちいい。
もう少しお金出すとこちらの船にも泊まれるようです。
リバーサイドハウスの名前通り、前には川が流れている。
実は、バンコクで川が非常に臭かったので、
アユタヤを川沿いのホテルにして失敗した!と思ってたけれど、
アユタヤの川は気になるほど臭くなかった。
近くの屋台で遅い昼食を。
チキンのフォー
あっさり味でおいしい
彼は最初の頃は屋台飯が不潔そうと嫌がってたけど、慣れたみたい。
ホテルで自転車を借りて出かけることにした。
バンコクの道路だったら危険すぎて、絶対自転車乗りたくないけどアユタヤなら。
と、思ったけど
大変・・
混雑にまきこまれた。
やはりタイ人、都会でも田舎でも運転荒い!
はまって動けなくなってる私達。
ピースフルな通りになったと思ったら、今度は野良犬が道をふさいでいる。
タイには野良犬がいっぱい。
アユタヤでは、栄養失調でやせ細った犬も多く
半分土になっている犬の死体があったりと衝撃だった。。
ワット・ロカヤスタに到着
全長27mの巨大な寝釈迦
大きさがより分かるように立ってみます
ここも寺院だったところで、ビルマ軍によって殆どが崩壊されていますが
寝釈迦だけ残ったようです。
寝釈迦は仏陀が入滅するときの姿を描いたもので、北枕で横たわっています。
ウィハーンプラモンコンボーピット大仏殿
中には15世紀後半に作られた高さ約13mの青銅製の大仏がいるようです。
ちょっと休憩
後ろに写るのは、ワット・プラシーサンペット
アユタヤの王の遺骨が眠っているようです。
アユタヤはこういう形をした仏塔が多いですね。
アユタヤで最も保存状態がよく美しいといわれている遺跡へ
ワット・チャイワッタナーラーム
様式はカンボジアのアンコール・ワットに似ていて、カンボジアとの戦争勝利の記念に
建てたとも言われているそう。
中心地からは少し離れている静かな川沿いにあるので、落ち着いて眺めることができた。
夕焼け寺院と呼ばれてるほど、夕暮れ時に見る光景が最高らしいのだけど
夜にもう一度来ました。ライトアップされた遺跡も幻想的だった。
ディナーへ。
今夜はリッチに・・
というつもりはなかったけど、偶然見つけたレストランがいい感じだった。
接客もすごくよかった。
料理は庶民的なタイ料理。
野菜ごろごろと美味しい。
タイのチャングビール。味はチェコや日本のビールと似ている。
タイ人はビールをあまり飲まないのでしょうね、
食べ物や他の物に比べるとビールが高く観光客価格。
中ジョッキ、100バーツくらい(ランチの倍)。
バンコクに比べて静かな雰囲気のアユタヤ、落ち着けた夜を過ごせた。
おやすみなさい。
朝、ハンモックにゆられながら ゆっくり過ごす宿泊客
ここは、トーストのサービスがありました。
ここでお手伝いしているおじさんは、とびきりいい人だった
昨日から色々話しかけてくれていて、
オンドラはジョン、私はヨーコと呼ばれていた(笑)
そして朝食中に
自作のジョン・レノンとオノ・ヨーコの絵をプレゼントしてくれた。花瓶の絵も。
色塗りしてねと言われた。うれしい。
今日は水上マーケットに寄ってからバンコクに帰ります。
遠いけど、やはり歩く。
途中、野良犬が吠えながらいつまでもついてきて恐かった。
特にオンドラは犬が苦手なんですね。
今にも噛みついてきそうな3匹。
お腹がすいてるのかも。
無事水上マーケットに到着。
バンコクでもアユタヤでも歩いてばかりで、サンダルがぼろぼろ。
手に持っているのは、ついに外れてしまった外底・・
ここは、観光客用に作られた水上マーケット。
本当はタイ人が行くような本物の水上マーケットに行きたかったけどね、まあいいや。
雰囲気よくうまく作られてて、十分たのしかった。
観光客用なので、きれいに売られている。
この水上マーケットの近くにも像がいた。
暑いよね。水浴びしている。
こちらは、エレファントビレッジと呼ばれているようで
像乗り体験もやっているようだ
触ったり写真撮るのにはお金とらなかった。
分厚くてたくましい肌。やさしい目。
触らせてくれてありがとう。
運よく像にも触れて大満足に終えていったアユタヤ旅行。
バンコクに戻ります。