11月末の週末に、チェコスイス国立公園という場所に行った。

国立公園があるフジェンスコ(hrensko)は、ドイツとの国境ぎりぎりのところに位置している。
プラハからだと近いけれど、ブルノからは電車で4時間半くらいかかった。
早朝に出発したので、うとっと寝ているうちに到着。

こんなところ。岩に囲われた川沿いにペンションやお店が並んでいる。
ブルノ同様、ベトナム人の安い洋服などのお店がある。
ドイツからの観光客、物価の安さを狙っての買い物客が多いようで
店員はチェコ語よりも、ドイツ語をしゃべっていた。

久々の旅行に、わくわく。

私たちの泊まるペンションも崖の下にあった。

部屋が広い!家族で泊まれるサイズ。
2人で6500円くらい。(朝食付き)
最近のチェコは、日の入りが早いのでさっそく出かけます。

歩いてる途中にあったお店。

なんかカオス。。
さて、次は自然美の中へ

渓谷はとても静か。
寒い時期に来たので、ほかに観光客が全然いない。
来る前は、わざわざ寒いときに山なんて・・と思っていたけど
オフシーズンの旅行っていいもんだな〜、と今回すごく思った。

オンドラがさっそく岩間を飛ぼうとしている
前回あったように、落ちられては困るので止めたけれど。

彼が見つけた岩。左がハリネズミ2匹で、右がカエルらしい。
いろいろな大きさ、形をした岩があって面白い。
落ちてきたら潰されそうな岩が頭上に構えていたり
とてもワイルドなハイキングだ。

ごつごつとした面白い道が続く。
しかし、何故「チェコスイス国立公園」なのか。
この山、全然スイスっぽくないと思う。

ここから先は進めなくなっていた。
唯一の方法はボートに乗ることなのだが、そのボートは夏のみ開放。
夏に来た方にはこれを是非試してほしい。

(photo:
http://www.hrensko.cz/)
ボートで進むと600m先の辺りに、こんな良い風景が待ってるらしい。
夏はこの渓谷人気ありそうだなぁ。

日暮れ前に丘を登って、私たちのペンションのある谷間を眺めた。
小さな村。お店とか家とか、これだけなんですね。
ブルノよりも空気が美味しいよね!ということで、たくさん深呼吸。
70歳くらいになったらこういう田舎にのんびり住みたいねぇと話した。
ペンションに戻って、ペンションが運営しているレストランで夜ご飯。

ニョッキ、ボリュームがすごい。。半分食べるのも大変だった。
けれど、ペンションのオーナーがサービスでチョコレートブラウニーみたいのもくれた。
夜の部屋は、ヒーターが十分に利いてなくて、シャワーのお湯がちょろちょろしか出なく
寒くて寒くて。羽毛布団であった事が唯一の救いだった。
朝、

昨夜のニョッキがまだ腹に残っていながら朝食。
バイキング形式ではなくて、メニューの中から普通に注文するスタイル。
朝食がとても美味しくて、またモリモリ食べてしまった。
私はホテルや旅館の朝ごはんが大好きなのだ。
ここのカプチーノが今まで飲んだ中で最高に美味しく、二人ともペンションを気に入った。
昨日寒かった部屋のこともこれで許す!
朝の風景

透き通った水。藻がゆらゆら綺麗。

鴨が川の流れに対抗して泳いでいる姿が一生懸命でよかった。
今日は国立天然記念物である「プラフチツェ門」へ向かいます。

彼は怪しげな入り口とかあると、絶対入る。
洞窟から戻ってくると、地上と地下世界を結ぶ王様に会ってきたという寓話を話してくれた。


この森では、樹木と岩が共存している。


いろいろな表情のある山。
この道は落ち着いている。

ここをずーと上がっていく

だんだん高くなってきた。

迷路みたいな道を上ってきたら

やっとプラフチツェ門に辿り着いた。
この自然にできた砂岩のアーチは、ヨーロッパで一番大きい様で
幅が27メートル、高さが21メートルある。
一体どうやって建てたんだろう?アーチのすぐ横に、岩とくっついて見える建物がある。
これは、ソコリー・フニースド(「ワシの巣」の意)と言われてるお城で、
この地の領主が、大事な来客を泊めさせたりするペンションとして1818年に建てられたようだ。

門を通り過ぎて歩いていくと

そこは絶景だった。

岩の塔

遠くから見たプラフチツェ門。

プラフチツェ門の下は、人が歩けるようになっている。
門の下にはベンチもあったので、ちょっと休憩。

アーチの下でとても静かな二人の時間。
この日はちょうど、彼のネームデイだったので
手作りのハリネズミの小物入れにチョコレートを入れてプレゼントした。

喜んでくれた。
(チェコ人は皆、カレンダーの中で自分の名前の日というがあって、その日はささやかに祝うのです)
大自然を堪能したので麓に戻り、また私たちの泊まったペンションのレストランへ。
彼は今までカプチーノなんて好んで飲まなかったのに、
朝飲んで気に入ったので、またここに飲みに来たのだ。

私はホットチョコレート。
3時間に1本しかないバスの時間を待ちながら、
二人で日本に住む家族などにポストカードを書いた。

オンドラは頑張って日本語を書いている。
フジェンスコを去る前、小さな商店に寄った。
食料が売ってるお店はこの地帯に一軒しか見つけれなかった。
しかし、ちょうど私たちが行ったときに店主のおばさんがお店に鍵をかけて帰るところだった。
ガビーンと思っていたら、おばちゃんが持って帰ろうとしていた売れ残りのパンをたくさん譲ってくれた。

お金を払おうとしたら、お金なんていらないわよと。
気さくで親切なおばちゃんだった。
ホカホカした気持ちでバスに乗り電車の駅へ向かった
けれど、街に近づくとクリスマスマーケットのせいで大渋滞。
電車が行ってしまう時間に!
バズが到着してから、ホームまで全速力で走ったが、たった1分間に合わず・・
私たちの目の前を出発していった。

呆然。。
次のBrno行きの列車は3時間後だ。
待ってられないので、遠回りしながら帰宅することに。
本来、Děčín駅→Brno駅まで電車1本で帰れたのだが
仕方なく、Děčín駅→ Ústí nad Labem駅→Praha駅→Brno駅という長距離旅となった。
Ústí nad Labem(ウースチー・ナド・ラベム)駅にて。

乗り換え列車を待つ間のお散歩。

これは、ヴィエトルシェ城。
列車に間に合っていたら来なかった場所だ。
予期しなかった夜のプチ観光を楽しんだ。
でも、家に帰り着いたのは深夜1時すぎ。
その朝が、私の初出勤の日であった。