パーティをした日はオンドラの家に泊まらせてもらった。
キッチンダイニングに便利なソファーベッドがあって借りた。

朝、鳥のきれいな声で目が覚めた。
オンドラがくれたチョコレートヨーグルトドリンク。
これおいしかった。
健康的に朝から二人でストレッチ、サッカーをして
その後はアスレチックに行く事になった。
家の近くからバスに乗った。バス停に着いてからアスレチックまでは、やっぱり走る。
きれいな場所。
オンドラは、自然の中でスポーツをたくさんして育って来たんだなーと思う。
アスレチックに到着。
初級、中級、上級の3コースがあった。
上級がやりたかったんだけれど身長160センチ以上という規定があり断念、中級にした。
命綱とヘルメットを着けて、Let's GO!
中級でも、充分むずかしいところがあり、子供がはまって泣いちゃったりしていた。
オンドラお兄さんがやさしく助けていた。
シャーーー

きもちい〜!
子供ぶりだと思う、アスレチックかなり楽しい!
随分遊んだ。
お腹が減ったので、次はオンドラのよく行くレストランへ。
やはりビール。
洒落たアスパラ揚げのプレート。おいしかった。
夕方から、私の友達マリンもブルノへやってくるので待ち合わせをしていた。
マリンは、日本→ミュンヘン(ドイツ)→ブルノと私とは別ルートで来ていた。
待ち合わせまで時間があったので、一度家に戻り漫画を一緒に描いたりして遊んだ。
いのしし森についての漫画。
いのししがいつのまにか魚みたいになっちゃってて通りすがりの男に釣られちゃう話し。

1ページ目がどうしても見当たらず、これは2ページ目。
オンドラといると、子供みたいに自由にできて素直にたのしい。
もっともっと一緒にいたいと思っていた。
でも、この旅が終わったらまた遠くなる。
私はブルノに来て、初めてトロントで別れてきた彼のことをまったく考えなくなった、
オンドラといることが心地よくて、本当にたのしい。ありがとう。と伝えた。
私もオンドラも、もっともっと近づきたいと思っていた。
キスしてもいい?
オンドラが言った。
私たちはキスをした。

幸せな気持ちでいっぱいになった。
だからもっと長くキスをした。
わっ、大変だ!
気づかないうちに時間がどんどんなくなっていた。
大急ぎで、マリンと待ち合わせをしているオンドラのホテルへ急いだ。
バスもなかなか来てくれなくて、到着が20分も遅れることになった。
マリンは不安になってるにちがいない・・
私はかなりあせっていたけれど、オンドラは全然平気な落ち着きよう。
日本は、5分以上遅れたらだめなのだと教えると、でもここはチェコだよと言った。
オンドラのことを何も知らないマリンに、キスしてて遅れましたなんて言えやしない。
そうだ僕があやまるよ!とオンドラが言うので、謝り方を教えた。
「マリンチャン、オクレテゴメンナサイ」という練習をバスの中でした。
ホテルのロビーに到着。
オンドラもリハーサル通りに謝ると、オンドラに教えたでしょ!とすぐにマリンに見透かされた。
しかし大好きなビールを飲みながら、旅のイラストを描いて待っていたマリンは
いつものようにカラッと明るかった。

大好きな二人が仲良くなってくれたらうれしい。
二人ともフレンドリーなので、ぜんぜん心配ないと思った。
オンドラはがんばってマリンと日本語で話していた。
マリンは最初から容赦なく厳しく、オンドラの日本語の間違いをただしていた。
フランスで一年語学勉強をしたマリンは、間違いはすぐに直してもらいたいとずっと思っていたからだ。
だんだん盛り上がって声が大きくなったきて、職場というのが気になるので離れることにした。
オンドラの友達とこれから合流して、今夜は花火大会に行こうということになっていた。
マリンは、移動が長く疲れていたみたいでオンドラの家で寝て待っていることになった。
待ち合わせのゲイバーへ。

Misa(ミーシャ)とHana ちゃん。
二人はレズビアンのカップル。よくしゃべる、明るく楽しい二人だ。
Hanaちゃんはオンドラのホテルの同僚。Misaはバー店員。
テーブルの上に並んでいるドリンク注文が面白くて気になった。
ビール、カクテル、ワイン、紅茶、スープ・・すごい飲み方をするなぁ。
お酒と会話を楽しんだ後、花火大会へ向かった。
この花火大会は、年に一度の大きな大会で、ヨーロッパ各国から花火作品が集まる。
日によって国が違くて、この日はチェコの花火だった。
森の中に急にアミューズメントパークが現れて会場はとても派手。
遊園地にありそうな大掛かりなアトラクションも大会のために期間限定で立っていた。
露店もいろいろ出ていた。
そしてブルノの町中でも見なかった、たくさんの人の数。

花火がよく見える良い場所を陣取り、花火大会が開始した。
この花火大会は、日本のとずいぶん違う。
まず開始する時に、MCの元気な声がスピーカーから流れ
10.9.8.7....とカウントダウンがあり元気にスタートする。
音楽が花火のタイミングにぴったり合わせて流れている、
アップテンポだったり、しんみりムーディーになったり。
花火のミュージカルって感じ。映像作品に近いと思った。
コンペティションは、10分〜15分くらいと短い時間だったので、
容赦なく次から次へと大きい花火が上がってとても豪華だった。
他の国の花火作品も見てみたいなと思った。
次のポーランドのコンペティションは、まりんも連れて来たいねと話した。
花火の後、オンドラと話した。
急ぎたくないけれど、僕はEikoの彼氏だと思ってもいい?と聞いてきた。
私は感動した、うれしかった。
オンドラはやさしくて、誠実で信じられる人だと日々のメールからも知っていた。
二人で過ごしてみたら、ほんとに楽しくて素敵な人でドキドキした。
彼となら遠距離恋愛になってもずっとつきあっていきたいと思った。
(つづく)